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2004年10月〜2012年3月

それ以降の分はこちら 

(89)

防衛のボの字はボケとボカシのボ?
「多摩の年輪」260号(2012年2月)

田中防衛大臣のおおボケは、争点反らしの陰謀かと疑ってみたいく
らいで、おめおめとこれに目を奪われるのはイヤですが、あまりに
も滑稽なので、つい取り上げてしまいました。


<この絵に絡むメモ>
●<産経ニュース 1月31日> まるで「二人羽織」 田中防衛相に耳打ちする秘書官 そして「行方不明」 31日の参院予算委員会で田中直紀防衛相の背後に控えるマスク姿の怪しい男。実は野党の追及をかわすため模範解答を耳打ちする秘書官だ。「二人羽織」のような姿に「腹話術をやめろ!」とヤジが飛んだ。
 この後、田中氏は断りもなく審議を抜けだし「行方不明」に。与野党理事らが慌てて捜索し、議員食堂にいるのを発見した。
 約20分後、審議に復帰した田中氏は「申し訳ございません。風邪気味で鼻水が止まらなかったので」と弁解したが、与野党ともあきれ顔。
●<朝日新聞 2月6日> 局長更迭はできないけど…… 田中防衛相、秘書官交代へ 田中直紀防衛相は5日、萬浪(まんなみ)学秘書官を交代させる人事を内定した。国会答弁に苦しむ田中氏をサポートしていたが、就任後3週間あまりのスピード交代だ。田中氏の妻、真紀子元外相も事務秘書官を次々と代えたことで知られるだけに、防衛省内では「真紀子さんの助言では」との見方も出ている。
新しい秘書官には、北沢俊美元防衛相の秘書官だった吉田孝弘防衛政策局企画官が起用される。田中氏は5日に防衛省内で吉田氏と会って内定。6日にも交代人事を発令する。
萬浪氏は昨年9月、一川保夫前防衛相が秘書官として起用。一川氏の在任期間が短く、田中氏の就任後も続投していた。まじめな人柄で知られ、国会では田中氏の後ろで「模範答弁」を耳打ちする姿が連日テレビ中継された。2日の衆院予算委員会で照屋寛徳氏(社民)が田中氏に自衛隊基地のある「硫黄島」の読み方を質問した際、「いおうとう」と書いたメモを渡そうとして照屋氏から「教えるな」と一喝された。
●<時事通信 2月6日> 調査公表は宜野湾市長選後=防衛副大臣 防衛省の渡辺周副大臣は6日夜、真部朗沖縄防衛局長が沖縄県宜野湾市長選(12日投開票)への投票を呼び掛ける講話をした問題で、調査結果の公表時期について「投票行為に影響を与えてはいけない。選挙期間中は考えにくい」と述べ、投票日以降になるとの見通しを示した。防衛省で記者団の質問に答えた。 


(88)
凶暴な鰻をドジョウが放し飼い?
「多摩の年輪」261号(2012年1月)
 ●オウム真理教の平田 信容疑者(46)が、17年近くにわたる逃亡の
果てに、2011年大みそかの夜、警察に出頭し、逮捕された。
●<アサヒ・コム・1月2日> 平田容疑者、まず警視庁へ 機
動隊員、気づかず門前払い 平田容疑者が丸の内署に出頭する前、
東京・霞が関の警視庁本部を訪れ、庁舎前で警備のために立ってい
た機動隊員に名乗り出ていたことがわかった。その場で身柄を拘束
されず、隊員の指示で同署に1人で向かったといい、再び逃走する
おそれもあった。同庁は事実関係を詳しく調べ、必要な対応をとる
としている。警備1課によると、平田容疑者は12月31日午後11
時35分ごろに本部を訪れ、隊員に「平田信です。出頭してきまし
た」と申し出た。だが、隊員は人相などから本人ではなく「悪質な
いたずら」と判断、「近くに警察署があるから」と同署に向かうよ
う指示。平田容疑者はさらに「特別手配の平田です」と言ったが、
聞き入れなかったという。 平田容疑者は約15分後、700メー
トルほど離れた同署の前に立っていた署員に名乗り出た。本部から
は歩いたとみられる。平田容疑者は髪は伸びていたが整形はしてい
ないとみられ、顔の特徴や体形は手配時とほとんど変わっていなか
ったという。
 ●<赤旗・1月9日> NHK番組、民・自 消費税では一致 
8日のNHK「日曜討論」で民主党の輿石東幹事長は消費税増税に
ついて、「一昨年の参院選挙での自民党さんの公約でもあった」と
述べ、与野党協議に「必ず応じていただけると思っている」と期待
を示しました。これに対して自民党の谷垣禎一総裁も、「参院選挙
で消費税は当面10%は必要だと公約にしてたたかった」と発言。
自公政権で2009年税制改正法に今年3月までに「抜本改革」の
措置を講じると明記したことにも触れ、「大きな意味ではこれ(消費
税増税)は必要だと思います」と応じるなど、消費税増税での民・
自翼賛ぶりがあらわになりました。

(87)

だいじょうぶ?人をそんなに欺いて
「多摩の年輪」260号(2011年12月)

 「平成維新の会」のダブル勝利に、手放しで有頂天の橋下徹新大阪
府知事、これを礼賛する石原新太郎・東国原秀夫・大村秀章・亀井
静香などを含むお歴々。自民・民主両党も媚を売り、野田佳彦首相
までが「大阪都構想を政府も検討したい」と猫なで声。・・こんな
始末を冷やかしてやろうと準備を始め、まず「そのうちにオレもな
りたやハシストに」(右作品の下に<参考>として掲載)というのを描き上げました。
 ところが、そこに降って湧いたのが、田中聡沖縄防衛局長の不適切
発言、野田総理の「社会保障と税の一体改革を私が先頭に立ってひ
っぱる」との決意表明、これに加えて一川保夫防衛大臣の「沖縄女
児暴行事件の詳細は知らない」との国会答弁。
こいつはいけない、とあわてて書き換えたのがこれです。この政権
とのお付き合いはもうイヤだなあ!

<この絵に絡むメモ>

 ●<毎日・11月29日> 大阪ショック:「橋下人気」にすり寄る民・自
 「都構想」に苦慮 大阪府知事・市長のダブル選の投開票から一夜明けた28日、府連レベルで「大阪維新の会」の対立候補を支援したはずの民主、自民両党からは一転、橋下徹新市長、松井一郎新知事を評価する発言が相次いだ。自民党の石原伸晃幹事長は28日夕、大阪市内で開かれた同党の現職衆院議員のパーティーをはしごした。「(選挙結果を)重く受け止め、しっかり(当選した)2人を応援させていただく」公然と橋下氏らを持ち上げる石原氏。次期衆院選大阪14区からの立候補を予定している谷畑孝氏(09年は近畿ブロックで復活当選)は「橋下新市長はやっぱりえらい男や」。橋下氏は27日夜の記者会見で、ダブル選で公約した「大阪都構想」の実現へ既成政党に連携を呼びかけた。協力しない近畿圏の議員の選挙区には次期衆院選で対立候補を擁立する考えを示すことで「踏み絵」を迫る。早速、大阪に乗り込んだ石原氏は都構想に対し「寛容な心で受け入れればいい」と協力姿勢を鮮明にし、同党の谷垣禎一総裁も28日、名古屋市の講演で「十分研究する必要がある」と語った。野田政権側も藤村修官房長官が28日の記者会見で、政府として橋下氏との協議に「要請があればもちろん受ける」と積極姿勢を示した。
 自民党の大島理森副総裁は28日、「具体的設計が明確でなく、論評は困難」とコメント。同党幹部は「発言内容を幹部によって使い分けるようにした」と橋下氏を敵に回さないよう神経を使っている実情を明かした。民主党の輿石東幹事長は28日の記者会見で「橋下さんの構想を正しく知って判断せねばならない」と語り、都構想の評価に踏み込むのは避けた。
 ●<琉球・11月30日> 防衛局長不適切発言で野田首相が陳謝 「更迭は当然」
 野田佳彦首相は30日午前、米軍普天間飛行場移設に伴う環境影響評価書の提出時期について、女性暴行に例える発言をした防衛省の田中聡前沖縄防衛局長を更迭したことについて「更迭は当然の措置だ。私からも沖縄の皆さんに心からおわび申し上げたい」と陳謝した。首相官邸で記者団の取材に応じた。名護市辺野古への移設の前提となる評価書の取り扱いについては「提出する準備をしている。これまで以上に沖縄県の皆さんに誠心誠意、理解を求めていきたい」と述べ、政府の年内提出方針を堅持する考えを示した。
 ●<時事 12月1日> 一体改革「私が先頭に立つ」=首相が記者会見
 野田佳彦首相は1日夕、首相官邸で記者会見し、消費増税を柱とする社会保障と税の一体改革について「年内をめどに取りまとめるべく、私が先頭に立ち、与党内の議論を引っ張っていく決意だ」と表明した。首相は一体改革について「政府・与党がまとめる考え方が素案だ。これを野党に提示し、議論を経て成案としてまとめるのが大綱だ」と説明。9日までの今国会の会期延長の可能性に関しては「現時点で何か申し上げる段階ではない」と述べた。 
 ●<読売 12月2日> 沖縄女児暴行事件「詳細知らない」…一川防衛相
 一川防衛相は1日の参院東日本大震災復興特別委員会で、1995年に沖縄県で起きた女児暴行事件について、「正確な中身を詳細には知らない」と述べた。自民党の佐藤正久氏が「事件の中身をご存じですか」と質問したことに答えた。

だいじょうぶ?

<参考>そのうちにオレもなりたやハシストに」

そのうちに


(86)
外濠を埋めて漁るのが泥鰌流
「多摩の年輪」259号(2011年11月)
 ●<くまにち・11月1日> 野田佳彦首相の所信表明演説に対する各党代表質問が衆院本会議で始まった。2011年度補正予算案の財源問題や環太平洋連携協定(TPP)交渉参加の是非など、今国会の焦点はいくつも挙げられる。にもかかわらず、と言ってよかろう。安全運転との形容がつきまとう野田首相だが、昨日の答弁も型通りの煮え切らない内容に終始した。
 ●<毎日・11月4日> 野田佳彦首相は3日午後(日本時間4日未明)、トルコのエルドアン首相とカンヌで会談した。首相は原子力分野の協力について「3月の(東京電力福島第1原発)事故の教訓と知見をトルコと共有し、これまでの外交関係、信頼を踏まえて協力したい」と述べ、日本企業がトルコ政府と交渉中の原発輸出を引き続き支援する意向を示した。
 ●<毎日・11月4日> カンヌ市内のホテルで同行記者団に対し、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の交渉参加問題について「民主党内の議論を集約した後、態度を決めたい」と述べた。党内の慎重派議員が離党を示唆していることについては「基本的には挙党一致が望ましい。党を割るようなことは良くない」と述べた。東日本大震災の復興財源を賄う復興債の償還期間に関する与野党協議については「もはや(当初の)10年できっちり、という交渉ではなくなった。(民主党の前原誠司)政調会長が15年と提案しており、どれくらい幅を取れるかだ」と述べ、期間延長を容認する考えを改めて示した。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題については、自らの沖縄訪問に関し「そういう時が来るように環境整備を進めたい」と強調。沖縄県名護市辺野古へ移設する日米合意が一定の前進を見た後、沖縄を訪問したいとの考えを示唆した。
 ●<毎日夕刊・11月4日> 野田佳彦首相は3日午後に始まった主要20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)で、消費増税に関し「2010年代半ばまでに段階的に消費税率を10%まで引き上げるなどの方針を定めた税と社会保障の一体改革案を具体化する」との方針を表明した。税率の引き上げ時期を盛り込んだ関連法案を「11年度内に国会に提出する」方針も合わせて説明。これにより消費増税は、野田政権の事実上の国際公約となった。
 ●<毎日・11月5日、松田喬和の首相番日誌:「国際公約」と「丸のみ」> 野田佳彦首相の各党代表質問への答弁は、所信表明演説同様「言語明瞭、方向性不明瞭」だった。近く結論を出す環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉参加問題についても「できるだけ早期に結論を出す」と、紋切り型の答弁を繰り返すだけだった。(略)仏カンヌの主要20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)で消費増税を「国際公約」した野田首相。TPPも国際公約を盾に、国内の反対論を封じ込める「野田流」が適用されよう。

(85)

舵を切る行方に何が待つのやら
「多摩の年輪」258号(2011年10月)

若干古いネタながら、このネタには触れておきたいという思いで、野田内閣発足9日目に起こった鉢呂吉雄経済産業大臣辞任劇をとりあげました。
 ● <アサヒ・コム(9月10日)> 鉢呂吉雄経済産業相(63)は10日夜、東京・赤坂の衆院議員宿舎で野田佳彦首相と会い、辞任を申し出て了承された。東京電力福島第一原発の周辺自治体を「死のまち」と表現し、福島視察後に記者団に「放射能をつけちゃうぞ」などと語ったことの責任をとった。
 ● <BLOGOS(9月26日)> 鉢呂発言の何が問題だったのか、むしろ報道するメディアに問題があったのではないか、との声も挙がっている。たとえば法律の専門家である宮武嶺氏は、「死の街という表現は正しい」とブログに書いている。福島原発事故が原因で周辺地域がゴーストタウンになってしまったのは事実。それを報告して何が悪いのか、とブログにはある。確かに人が住めない状態であるという現実をそのまま語っただけで、大臣が辞任に追い込まれていいのだろうか。また、10日に開かれた鉢呂経産相の辞任会見が話題となっている。一部始終がニコニコ動画などで生中継されたが、その内容は、これが記者会見かと驚くようなものだった。
● <ビデオニュース・ドットコム(9月17日)> 9月11日に辞任した鉢呂吉雄前経産相は、脱原発政策を実行に移すための人事を発表する直前だったことが、東京新聞論説委員の長谷川幸洋氏の取材でわかった。長谷川氏は、鉢呂氏が辞任した翌日の12日に鉢呂氏に単独でインタビュー取材した。鉢呂氏はこれからの日本のエネルギー政策を決める総合資源エネルギー調査会(経産相の諮問機関)の委員に多数の脱原発派を送り込むことを決め、既に事務方に指示していたことを明かしたという。 長谷川氏によると、鉢呂氏は現在の委員構成が15人のうち12人が原発推進派で占められていたため、これでは福島後の議論は期待できないと考え、新たに9〜10人の反原発・脱原発派の委員を追加任命する意向だった。その委員候補リストまで事務方に渡していたという。

(84)
汚泥からチョイと出ました新政権
「多摩の年輪」257号(2011年9月)

 台風12号の惨禍も生々しいですが、ようやく涼しくなりました。9月2日に野田佳彦氏(54)の政権がスタート。党・内閣人事で民主党幹事長に輿石東氏、政調会長に前原誠司氏らを起用、閣僚には多くの若手を任命し、「挙党態勢」を掲げた「党内融和」と、「大連立」も念頭に置いた自公両党との「協調」「翼賛」が売り物で、国民の批判に応える姿勢はない。一連の陳腐なセレモニーをどのように描くか、迷いあぐねて描きあげました。
 <この画に絡むメモ>
 ●野田氏は松下政経塾の1期生で、千葉県議を経て、1993年に日本新党から衆院議員に初当選。新進党を経て民主党入りし、同党国対委員長を務めていた06年、「偽メール事件」で前原誠司代表(当時)とともに引責辞任。当選5回。09年9月から財務副大臣を務め、10年6月に財務相として初入閣。政経塾出身者で初の首相となった。
 ●筋金入りの消貧税増税論者で、2010年代半ばまでに税率を10%に引き上げる「社会保障と税の一体改革」を断行する構え。「日米同盟の深化を基軸とした外交」を政見に掲げ、日米同盟を「世界の安定と繁栄のための『国際公共財』」(『文芸春秋』9月号)とまで持ち上げる。05年10月には「A級戦犯は戦争犯罪人ではない」との質問主意書を提出し、代表選直前にも「考え方は基本的に変わりない」と発言。
 ●民主党代表選で野田氏は、相田みつお氏の単行本「おかげさん」に収録されている「どじょうがさ 金魚のまねすることねんだよなあ」を「大好きな言葉」として引用し、「ドジョウにはドジョウの持ち味がある。金魚のまねをしてもできない。泥臭く、国民のために汗をかいて働いて、政治を前進させる。ドジョウの政治をとことんやり抜きたい」と語り、「飾らない人柄」を印象づけた。米倉弘昌・経団連会長は6日、日中経済協会の訪中団の最高顧問として北京で会見し、野田首相について「経済に明るく、安心して政権を応援していける」と評価し、「どじょう内閣を支える」と話したという。


(83)

見るとつい掴みたくなるワラの束
「多摩の年輪」256号(2011年8月)

 66回目の8月6日です。それにふさわしい作品を、と意気込んだのですが、結果はこんなところに治まってしまいました。
 牛たちが食べさせられたという汚染された稲ワラから、「溺れる者はワラをも掴む」という言葉を連想してしまったのです。そうしたらこの連想から離れることができなくなって・・・

(82)
夢を棄て彷徨うだけの延命路
「多摩の年輪」255号(2011年7月)

 ● 2004年の年金未加入問題で民主党代表を退いた後に、四国88カ所霊場をめぐる遍路に出た菅直人氏は、これまでに53番札所の円明寺(愛媛県松山市)まで歩いており、6月2日の民主党代議士会でも、首相辞職後の88カ所踏破の意欲を語った。次の行き先である54番札所は、その名も¥「延命寺」(同県今治市)。政権の延命とは関係ないが…。
 ● 菅首相は昨年9月、市川房枝記念会展示室を訪れ、記名帳に「私の原点は、市川先生の選挙を応援した36年前にある」と記していたが、生前の市川さんが菅さんについて語ったことはだれも聞いたことがないようだ。今回の辞意を市川さんが聞いたら「まず復興の成果を上げるべきだ」と話すかもしれない。
 ● <7月6日(水)読売新聞> 菅首相は6日の衆院予算委員会で、野党から相次いだ早期退陣要求に対し、続投への強い決意を改めて表明した。みんなの党の渡辺代表は、「首相はまだ伝家の宝刀を持っている」と衆院解散の決断を迫ったが、首相はこれを逆手に、「大きな激励をいただいた。満身創痍(そうい)、刀折れ、矢尽きるまで、力の及ぶ限りやるべきことをやっていきたい」と返した。また、自民党の石破政調会長から「あなたは1度でも『辞める』と言ったか」とただされると、首相は「『辞める』『退陣する』という言葉を使ったことはない」と強調し、「私が最高の首相だとうぬぼれてはいないが、責任から逃げるわけにはいかない」と追及をかわした。



(81)

菅鳩鳴動!大連立のねずみ一匹
「多摩の年輪」254号(2011年6月)

 登場人物は菅、鳩山、小沢、石原、前原なのですが、分っかるかなあ?背景となったニュースは以下の通り。
 ●谷垣禎一辞任党総裁は1日の党首討論で「消費税増税で自民党はすでにルビコンを渡っている。民主党もルビコンを渡れ」と詰め寄り、「菅首相が辞めれば、党派を超えて団結する道はいくらでもできる」と強調。首相の早期退陣と引き換えに、大連立に前向きな姿勢を示唆した後、公明党などとともに「菅内閣不信任決議案」を衆院に提出した。当初、与党・民主党内で、執行部と対立する小沢一郎元代表の支持グループなどから相当数の賛成が予想された。
 ●不信任案が採決される2日に、鳩山元首相と会談した菅首相が民主党代議士会で辞任を表明したことで、民主党内は「内閣不信任案」反対にまとまり、同案は否決された。喜んだ菅直人氏が「続投」を強調したため、鳩山氏は「人間、ウソを言ってはいけません」と怒り、与野党の「菅降ろし」の流れが激化した。岡田克也幹事長が、特例公債法や第2次補正予算の成立、震災復興の推進を図るため、「期限付きの連立が望ましい」と述べ、自民党との「大連立」を進めたいとの意向を表明。ただし「第1党から首相を出すことが基本だ」と強調した。これに対し前原誠司前外相は「時限的に大連立が必要だ」と同調しつつ「総理は民主党からということには拘らない」と表明した。
 ●これに対し、自民党は石原伸晃幹事長が、首相退陣の時期について「常識的には月内だ」と明言。岡田氏の大連立の意向について「民主党が新リーダーを決めて(自民党と)信頼関係を作り、政策を詰め、期限を区切ったうえで、何らかの新しい政治の枠組みを作ることが必要だ」と主張。首相の6月退陣を大前提に、民主との連立協議を容認する考えを示した。これに応えて民主党内でも、月内の首相退陣論が急速に拡大している。
 ●民主党の小沢一郎元代表は7日、自らに近い国会議員十数人と国会内で会合を開き、菅首相辞任に伴う党代表選で支持する候補について「過去の言動や振る舞いにとらわれない」と述べ、自身に批判的な立場の議員も含め支持する可能性を語った。小沢氏は約120人とも言われる党内最大の議員グループを束ねながら、グループ内で有力な代表候補が見当たらない。一方、「脱小沢」路線を取る議員の中では、仙谷由人官房副長官や前原誠司前外相、野田佳彦財務相らが代表候補に取りざたされている。


(80)
偏食をやめれば活路あるものを!
「多摩の年輪」253号(2011年5月)

 ● 原発事故の収束・克服と大震災への救援・復興が、いま国民的な重大課題ですが、これを庶民大増税への突破口にしようとするよこしまな動きが頭をもたげています。

 ● 歴代政権が進めてきた大企業とアメリカ軍の利益を「聖域」とする政策の枠の中から抜け出さない限りは、庶民大増税の道しか思いつかないのは当たり前です。
菅政権は「聖域」に手をつける道に踏み出さなければ、決して活路を見いだすことはできないでしょう。菅さんへの熱いアドバイスをする思いで今月はこんな絵を描きました。



(79)
もしかしてオレに対する天罰か?
「多摩の年輪」252号(2011年4月)
 ●出ない出ないと言っていた慎太郎くんがまた都知事選に出馬を表明したのが3月11日、奇しくも東日本大地震・大津波の発生の日だった。「何が贅沢かといえばまず福祉」という暴言を携えて登場し、対立候補を「ババアが騒いでいる」、「文明がもたらしたもっとも悪しき有害なものはババアなんだそうだ」と辱めながら都知事のポストに居座ってきた慎太郎くん。3月14日にはこの大津波を「天罰」言い放った。
 ●かねがね「東京湾に造ったらいい位、日本の原発は安全だ」と原発とその安全神話のちょうちん持ちの役割を果たしてきた慎太郎くんだが、原発事故の惨禍が日本と世界を覆い、その終息の見通しもたっていない3月23日には「私は基本的には原発推進論者だ」と言い、その翌々日には福島県庁を訪れ「私は依然として原発推進論者だ」と念を押した。これが国民の顰蹙を買い、4月1日の記者会見では「私はあんまりよく分からないんだよ、原発のことは」と言い逃れようとしたが、これには私も切れてしまった。
 ●都知事選の結果も見えないこの時期に、あえてこのようなかたちで「今月の漫画」を描いてしまった。

(78)
辞めたって何も終わったわけじゃない
「多摩の年輪」251号(2011年3月)

 ●米国務省のメア日本部長(前駐沖縄総領事)が昨年末、米大学生らに国務省内で行った講義で、日本人は合意重視の和の文化を「ゆすりの手段に使う」「沖縄はごまかしの名人で怠惰」などと発言していたことが6日までに分かった。普天間飛行場は「(住宅地に近い)福岡空港や伊丹空港と同じ」で特別に危険でないとし、日本政府は仲井真弘多・沖縄県知事に「お金が欲しいならサインしろ」と言うべきだと述べている。(共同通信2011/03/06)
 ●民主党の前原誠司前外相は10日、自身を支持するグループの「凌雲会」の会合で、外相辞任の経緯を説明し、陳謝した。前原氏は今通常国会に提出している、在日米軍駐留経費(思いやり予算)の日本側負担に関する協定の審議が遅れる懸念も考慮して辞任したと説明。(日経2011/3/10)
 ●かくて、メア氏は米国務省を更迭され、前原氏は外相を辞任して松本剛明氏が新外相に就任。今回はこの3人のM氏の去就を描いてみました。

 

(77)
増税へ切られの与謝が見得を切る
「多摩の年輪」250号(2011年2月)
 1月14日、菅改造内閣発足。経済財政大臣に与謝野馨氏を起用したことに、自民党幹部は大喜び。山本一太参院政審会長などは「個人的に言うと最初から問責を出したい」と与謝野氏に対する問責決議案提出にまで言及して勢いづいた。自民党は、年金改革や消費税率引き上げなどを巡って与謝野氏の主張と民主党の政策との矛盾を突き、閣内不一致をあぶり出す戦術。自民党時代に民主党マニフェストを酷評した与謝野氏の「変節」や、菅首相の任命責任も問う構えだ。谷垣禎一自民党総裁は談話で「国会では問題点を厳しく突き、(衆院)解散・総選挙に追い込みたい」と強調。石原伸晃幹事長は15日、東京都内で記者団に「信頼関係を放棄した人(与謝野氏)が先頭に立ってもだれもついていかない」と述べ、社会保障と税の一体改革に関する与野党協議に応じない考えを明らかにした。公明党の山口那津男代表も「常在戦場の気持ちを強く持っていく」と語った。与謝野氏を一本釣りされたたちあがれ日本の園田博之幹事長も対決色を強めている。  民主党の鳩 夫前首相は2日午後、都内の日本外国特派員協会で講演し、民主党の政策を厳しく批判しながら入閣した与 馨経済財政担当相について「ある日突然、自分が批判していた政党に協力するというのは、政治家としては全く理解できない」と述べ、厳しく批判した。
 かくて与謝野入閣は満身創痍。文字通り「切られの与謝」が誕生しました。
切られの与謝

(76)
聖域が命ずるままの道なノダ
「多摩の年輪」249号(2011年1月)

 1月5日の年頭のあいさつで、野田佳彦財務大臣が「2012年度までに消費税増税を含む税制改革」を叫び、財務省の職員に「デート棚上げ」で仕事せよとハッパをかけたと思ったら、菅直人首相は同夜放映のテレビ朝日系「報道ステーション」で、消費税増税に「政治生命をかけてやる覚悟で臨みたい」と表明しました。
すでに昨年末に決めた政府予算案で、年金の支給額を5年ぶりに減らし、教育・雇用関係の予算を削る半面で、法人税減税(1兆4千億円)や、5兆円規模の軍事費、3千億円の米軍への思いやり予算などを計上していることの具体化とはいえ、これが「国民の生活が第一」と言って政権を握った内閣のやることかと思うと、ことさらに腹がたちます。

今回は、米倉弘昌日本経団連会長と、ロバートゲイツ米国防長官に代表してもらって、政府を動かす「二つの聖域の声」を発してもらいました。「聖域の声」と「これに追従する政権」が、反対意見を国会から締めだすために「議員定数削減」を狙っているのですから、世も末だなあ。
 

(75)
難題の答えに代えて「石」を出し
「多摩の年輪」248号(2010年12月)
沖縄県知事選は敗れたとはいえ、再選された仲井真知事に「普天間基地の県外移設」を言わせる画期的な選挙になった。これはアメリカへの追従路線を強めている菅政権に、たいへんな難題を突き付けている。
アメリカにきっぱりとモノを言えないこの内閣の外交姿勢は、これと不可分一体の問題として、北朝鮮・韓国・中国・ロシアなどとの間での不甲斐ない外交をさらけ出している。
当たり前のことだが、これらの結果、菅内閣の支持率は急激に低落し、まさに難問山積。
これらにどう対処するかを見ている国民に、管首相は「石にかじりついてもがんばります」と政権維持への決意を示しているが、がんばれば何とかなるような問題なのかどうか?
なお、拳を握りしめてつくった「石」の中には、小澤スキャンダルやら閣僚の失言・暴言やらが、人目を避けるように汗にまみれて握りしめられていることも忘れてはならない。

ねじれ
(74)
おぞましや捻れがねじれに縋りつき
「多摩の年輪」247号(2010年11月)

 オバマ民主党政権も中間選挙で「ねじれ」政権になりました。これに縋りつく菅民主党政権はと言えば、議席の「ねじれ」というよりも、国民の切実な要求との「ねじれ」を露わにし、これに加えて深刻な「よじれ」と「こじれ」に直面しています。

(73)
秋風にセンゴク武者が武者ぶるい
「多摩の年輪」246号(2010年10月)
 もたもたと精彩を欠いた政権運営が続いており、ぼくら凡才にはネタを与えてくれません。そんな中で着目したのは、仙石由人官房長官の立ち居振る舞いです。菅総理に代わってやたらに答弁に立って、「センゴク時代」と揶揄されるかと思えば、親分の「イラ菅」「ネム菅」の向こうを張るかのように「イラ仙」「ネム仙」ぶりを発揮し、「日刊スポーツ」紙に以下のように書かれました。
 菅内閣で「影の総理」と呼ばれ、菅直人首相(63)より存在感を示している仙谷由人官房長官(64)が7日の衆院本会議で、共産党の代表質問中、ひな壇上の閣僚席で居眠りした。「誰か起こせ!」と野党席からやじが飛んでも目覚めず、古川元久官房副長官に起こされた。仙谷氏は、菅首相の所信表明演説が行われた1日の本会議にも“昼寝”し、緊張感のなさを指摘されたばかりだった。



(72)
 

トロイカが猛暑に溶けて代表選
「多摩の年輪」245号(2010年9月)

 民主党の代表選が続いていますので、どちらが代表になるかの予断を避けて、どちらに転んでも国民からは遠い政府ができる危険があることを表現することにしました。
 
記録破りの猛暑の中で、管直人、小沢一郎が「街頭演説会」に汗を見せています。投票する権利も持たない民衆に見せるこの派手なパフォーマンスには、どんな意味があるのでしょう。

(71)
核廃絶の機運に水差す菅発言
「多摩の年輪」244号(2010年8月)
 被爆から65年の「原爆の日」を迎え、広島市中区の平和記念公園で行なわれた「平和記念式典」には、原爆を投下した米国からルース駐日大使、核兵器を保有する英仏両国から臨時代理大使、潘基文(パン・ギムン)・国連事務総長などが初参列。核保有国のロシアも含め過去最多の74カ国代表が集い、核廃絶への国際機運の高まりを象徴した。
 秋葉忠利広島市長は平和宣言で、米英仏代表や国連事務総長の初参列について「核兵器廃絶の緊急性は世界に浸透し始めている」と評価。被爆者の声を広島の方言で紹介し、核廃絶のためには「被爆者の本願」を世界に伝えることが必要だと指摘。日本政府に対して米国の「核の傘」からの離脱と非核三原則の法制化を要求。5月の核不拡散条約(NPT)再検討会議の最終文書で言及された核兵器禁止条約実現のために、日本が主導的役割を果たすよう訴えた。菅首相は、非核三原則の堅持を誓い、「具体的な核軍縮・不拡散の措置を積極的に提案していく」と表明。潘氏も「核兵器が存在する限り、私たちは核の影におびえて暮らすことになる」、「核兵器のない世界という夢を実現しましょう」と呼びかけた。
 ところが、この記念式典直後に記者会見した菅首相が「核兵器をはじめとする大量破壊兵器の拡散の現実もあり、核抑止力はわが国にとって引き続き必要である」と発言。秋葉市長の『米国の「核の傘」からの離脱』等の要求を批判し冷水を浴びせた。

(70)
 

増税へ罷り出ましたタコ入道
「多摩の年輪」243号(2010年7月)

この参院選では、みんなの党が「増税の前にやることがあるだろう!」という言葉で、あたかも増税に反対するかのようなイメージを庶民に与え、異常な進出を遂げました。みんなの党と渡辺喜美の狙いは、増税に反対する民意を切り捨てて、財界のための消費税増税を強行するところにあることを、わが足を喰うタコ入道にたとえました。参院選投票日には、サッカーのW杯南アフリカ大会の決勝戦が行なわれましたが、この決勝戦を含む8試合の勝敗を予測し、すべてを的中したドイツのタコのパウルが大評判。同じタコでも大違いです。

(69)
スゲ替えた顔でタライの数増やし
「多摩の年輪」242号(2010年6月)

 変革への意志を語り続けた鳩山さんは、それが口先だけだったことが隠せなくなりました。その決め手となったのは、沖縄の米軍普天間基地を県外・国外に移設するといい続けた挙句に、やっぱり「県内」しかない、しかも自民党が出していた結論と違わない辺野古に移設するとの結論を出したことです。
  この「のらりくらり」への失望とイラダチの分も加えて大きくなった国民の怒りと批判を浴びて、とうとう鳩山さんは6月2日、退陣に追い込まれました。
  先行した自民党首相が1年ごとに退陣して、「政権タライ回し」を繰り返したことを、厳しく批判していた鳩山首相が、皮肉なことにわずか8カ月で辞任し、その政権を「タライ回し」にかけることになったわけです。
  ヤレヤレ!


(68)
 

噴き上がるマグマが雲に見えるとは!
「多摩の年輪」241号(2010年5月)

普天間基地問題をめぐって、鳩山首相が、ついに「腹案」を明かし、山岡国対委員長が「雲の上」発言でこれをフォロー?しました。
民意への裏切りを隠すことができなくなってきた民主党政権を描いてみたかったのですが、かなり研究を重ねても山岡さんの顔が似ません。

(67)
読むだけで帳消しする気?肝心帖
「多摩の年輪」240号(2010年4月)
国民が新政権に期待した肝心な問題で、
公約を裏切る鳩山政権の姿に、
怒りを覚えざるをえない昨今。
口先では「その内に私がやります」と繰り返しながら、
マニフェストを一つひとつ破っていく手法は、
国民から次第に見抜かれてきていると思いますが
・・・

 


(66)
 

暴言を斟酌(しんしゃく)すれば「県内で」?
「多摩の年輪」239号(2010年3月)

今回は、「核密約問題」と「普天間基地問題」を何とか表現しようともがいたのだが、ついに手に負えず、「普天間基地問題」に絞りこむ結果となった。
平野博文官房長官の度重なる暴言は、要するに普天間基地の「県内移設」を狙うものではないのか?・・・という視点から「蹴んないで」とシャレを入れて描いてみた。

(65)
ヒモつきのままで前進できますか?
「多摩の年輪」238号(2010年2月)

 


(64)
 

いつまでも迷い箸では通らない
「多摩の年輪」237号(2010年1月)

登場人物は  鳩山由紀夫首相
       菅直人・新財務大臣
       藤井裕久・前財務大臣

(63)
聖域に踏み込まないとナメられる
「多摩の年輪」236号(2009年12月)

登場人物は、パフォーマンスですっかり有名になった蓮舫さんに鳩山政権の事業仕分け人を代表してもらった。
もう1人は、整形手術で顔を変えて2年半にわたって逃走を続けて逮捕された市橋達也容疑者を模して、「財界の利益&日米軍事同盟」という2つの「聖域」を守るためならば「整形手術」も辞さない旧自民党政治。


(62)
 

逃げないで!ここ一番という時に
「多摩の年輪」235号(2009年11月)

登場人物は  オバマ米大統領、ゲーツ国防長官、
       岡田克也外務大臣、北沢俊美防衛大臣

(61)
止まり木はこっちにしてね鳩ポッポ
「多摩の年輪」234号(2009年10月)
登場人物は、再び 鳩山由紀夫氏
         御手洗富士夫日本経団連会長

(60)
 

ハトが出てオセロゲームのひと区切り
「多摩の年輪」233号(2009年9月)

登場人物は、鳩山由紀夫新総理

(59)
3割の民意を切って何処行くの?
「多摩の年輪」232号(2009年8月)
登場人物は鳩山一郎氏、鳩山由紀夫氏

(58)
 

麻生さん世界の流れ見えますか
「多摩の年輪」231号(2009年7月)


(57)
カビた骨 人に喰わせること勿れ
「多摩の年輪」230号(2009年6月)
構想を「骨太」に絞り込んだところへ、
鳩山邦夫の辞任が来ました。
大混乱とは言え、全部を「小泉改革」の圧力として
描きました。絵がもっと似てると分り易いんだが・・・

念のために登場人物は
小泉純一郎・西川善文・与謝野馨・竹中平蔵・鳩山邦夫・・・

 

 


(56)
 

支持率はどうあがいてもフェーズ6
「多摩の年輪」229号(2009年5月)


(55)
邪球とは分っちゃいるがやめられない
「多摩の年輪」228号(2009年4月)

 

 


(54)
 

大あぐらかいたままでの小競り合い?
「多摩の年輪」227号(2009年3月)


(53)
軽口を叩けど支持は堕ちるだけ
「多摩の年輪」226号(2009年2月)

 

 


(52)
 

字違えば見通しのないハケン村
「多摩の年輪」225号(2009年1月)


(51)
「蟹工船」いま財界がムチを振る
「多摩の年輪」224号(2008年12月)

 

 


(50)
 

国民はそんな餌では騙されない
「多摩の年輪」223号(2008年11月)

  10月30日、麻生首相は政府の追加経済対策の発表記者会見で、総額2兆円、1回限りの「定額給付金」をバラまく計画を得意げに語ったが、ついでのように「3年後に消費税の引き上げをお願いしたい」と言ってのけた。
  翌31日には、消費税引き上げの税率について「10%くらいのものがいる」とも・・・
  ちょっと待って欲しい。消費税は1%引上げると2兆円の負担増。現在の5%を10%にすれば、10兆円の負担増になる勘定だ。2兆円を1回バラまいて、3年後からは毎年10兆円の負担を「お願いしたい」とは、どういう感覚なのだろうか?

  時期を同じくして31日、航空自衛隊のトップの田母神俊雄航空幕僚長が、「我が国が侵略国家だったなどというのは正に濡れ衣である」との論文を公表し、幕僚長を解任された。自衛隊内に侵略戦争賛美の思想が深く入り込み、これが幹部たちに教育されている事実が、はしなくも明らかになった。

(49)
かしこくも勝てぬ解散したくない
「多摩の年輪」222号(2008年10月)

 

 


(48)
 

総裁選?そんな騙しは通さない
「多摩の年輪」221号(2008年9月)

  9月1日、福田首相が突然の辞意表明。
 10日告示、22日投開票の自民党総裁選をおこなうことになった。
  一党一派の総裁選で、国民が投票できる選挙でもないのに、麻生太郎、与謝野馨、小池百合子、石破茂、石原信晃、棚橋泰文、山本一太などのアレコレが名乗りを挙げていると、マスコミを挙げて大騒ぎ。
  これは実に奇妙な光景です。

(47)
安打なら誰が「安心」するのやら
「多摩の年輪」220号(2008年8月)

 

 


(46)
 

牛と「う」じゃ偽装の仕方がちと違う
「多摩の年輪」219号(2008年7月)

 福田内閣は6月27日、政府の経済財政運営の基本方向をしめした「経済財政改革の基本方針(骨太の方針)2008」を閣議決定。「歳出・歳入一体改革の徹底」「『社会保障抑制』路線の堅持」「消費税を含む『税制改革』の早期実現」を明記しました。
  消費税をめぐって、このような「基本方針」を掲げておきながら、福田首相がのらりくらりと言を左右し、額賀福志郎財務大臣は「今秋の税制『改正』論議で『消費税引き上げも論議する』」(24日記者会見)と名言。国民を欺きながら消費増税を準備しています。 

  飛騨牛偽装の「丸明」と、国産鰻偽装の「魚秀」に2人の福ちゃん(福田・福志郎)を重ねてみました。

(45)
トラの尾を踏んで近づく終末期
「多摩の年輪」218号(2008年6月)

 

 


(44)
 

足もとが崩れても手は放さない
「多摩の年輪」217号(2008年5月)

 4月8日 読売「憲法」調査で改憲反対(43.1%)が賛成(42.5%)を上まわった。4月1日から後期高齢者医療制度が実施され15日にその保険料が832万人の年金から天引きされたが、何と4万人に2億円の天引きミス!
  4月17日に名古屋高裁が3000人の原告団の訴訟に「航空自衛隊の空輸活動は憲法違反」「平和的生存権は憲法上の法的権利」などの判決。国は控訴ならず、5月2日に判決は確定した。1959年の砂川事件・伊達判決(米軍駐留違憲判決)も、1973年の長沼ナイキ訴訟での札幌地裁判決(自衛隊違憲)も、いずれも控訴によってくつがえされたが、こんどの判決は確定まで到達したのだ。
  4月27日 衆院山口2区補選で自民大敗。
  4月30日 ガソリン税の暫定税率を再可決(2・6兆円の増税となった)。内閣支持率20%を割る。

 かくて窮地に立つ福田内閣を描いてみた。
  来日中の胡錦濤主席に「冷やかし役」を押し付けたのだが・・・・。


(43)
よしなさい!制度自体がビョーキです
「多摩の年輪」216号(2008年4月)

 4月1日から「後期高齢者医療制度」が強行実施されました。75歳以上の高齢者を「後期高齢者」と決め付け、これを従来の国民健康保険など医療制度から追い出して「姥捨て山」に放り込むものです。
  それはマイケル・ムーア監督が「シッコ(SiCKO)」で描いた「ビョーキなアメリカ」のわだちを踏む医療制度にほかなりません。実施当日に大慌てで「長寿医療制度」などという「名乗り」を付け加えましたが、高齢者を血祭りにして、日本の医療制度を社会保障から除外しようとする狙いは何ら変わりません。「長寿」という言葉の裏には「懲寿」=長寿を咎めて懲らしめる、と言う意味が巧妙に隠されています。
 福田さんに、靖国派の妨害に会っている李纓監督のドキュメンタリー映画「靖国(YASUKUNI)」の看板のポーズをとってもらったのは、それが国民の行く手を塞ぐイメージに重なったからです。

 


(42)
 

担ぐまい!大連立の大神輿
「多摩の年輪」215号(2008年3月)


  新憲法制定議員同盟が3月4日に開いた総会。その「大連立」ぶりは目にあまります。会長が中曽根康弘、顧問が安倍晋三前首相、伊吹文明自民幹事長、谷垣禎一同政調会長と言うのは当たり前の顔ぶれですが、何と民主党の鳩山由紀夫幹事長も顧問に、前原誠司副代表が副会長に顔を揃えました。
  愛知和男幹事長が活動方針の説明で「われわれと正反対の勢力、『九条の会』と称する勢力が、全国に細かく組織づくりができており、それに対抗していくにはよほどこちらも地方に拠点をつくっていかねばならない」と述べたことに見るように、「九条の会」への対抗を意識しているのが特徴ですな。

 今回は、同議員同盟の中曽根会長を主役に、これらの顔ぶれを紹介してみました。苦労したワリには、分かりにくいかなあ・・・

(41)
国民のふところ狙うカジリ虫
「多摩の年輪」214号(2008年2月)

 年金積立金を食い物にし「消えた年金」の処置も曖昧にする厚生労働省・社会保険庁を代表して枡添洋一厚生労働大臣、アメリカの世界戦略に膨大な国民の血税を貢ぎ続ける防衛省を代表して石破茂防衛大臣、道路特定財源の利権を漁る国土交通省を代表して冬柴鉄三国土交通大臣。・・・・みんなで踊る「カジッて何ぼの商売だ、オシリかじりムシー」。

(40)
 

惨劇の主役なんぞはお断り!
「多摩の年輪」213号(2008年1月)


(39)
叩くなよ!互いにホコリの出る背中
「多摩の年輪」212号


今回は「防衛庁汚職」にしました。

(38)
 

安保優先!あ・うんの息が合っちゃった
「多摩の年輪」211号


(37)
背水も波立ち騒ぐ秋の陣
「多摩の年輪」210号

(36)
 

皆コケた、選んだオレの番も来る
「多摩の年輪」209号


(35)
敗れてもみんな辞めてもオレ辞めない
「多摩の年輪」208号

(34)
 

しょうがない、また「くの一」で逃げ切ろう
「多摩の年輪」207号


(33)
60年、大地に深し9条の根
「多摩の年輪」206号

(32)
 

乱調と不調は克服できるけど
「多摩の年輪」205号


(31)
押し付けの権利は権利押しつぶす
「多摩の年輪」204号第2案

(30)
 
還暦に猛毒を盛るエグい奴
「多摩の年輪」203号

(29)
目的はみんな同じでみな悪い
「多摩の年輪」202号第2案
居座るぞ本音漏らしただけだもの
「多摩の年輪」202号


(28)
 
事務所費の疑惑だけではあるまいが
「多摩の年輪」201号 第2案
 
晋ちゃんの選んだ人は皆コケる
「多摩の年輪」201号

(27)
安倍流の「見ザル聞かザル盗み去ル」
「多摩の年輪」200号

(26)
 
いぶかしくそして怪しきゼロみっつ
「多摩の年輪」199号

(25)
口数で憲法壊す新政権
「多摩の年輪」198号

  何だかちゃらちゃらとよくしゃべる総理大臣が生まれたなあ・・・これが第一印象でした。

(24)
 
要するにコップの中の競い合い
「多摩の年輪」197号

  自民党の総裁選。安倍晋三、麻生太郎、谷垣禎一の三氏がコップの中で争いました。

(23)
ヤスクニで割れて砕けるさざれ石
「多摩の年輪」196号

 昭和天皇が戦犯の靖国神社合祀に不快感を示したと言う話も浮上して・・・

(22)
 
浅ましやブッシュに媚びる男たち
「多摩の年輪」195号

(21)
勝ち組も所詮巨悪の掌の中
「多摩の年輪」194号

 村上ファンド

(20)
 
いよいよ旬「九条の会」三年目
「多摩の年輪」193号

(19)
持ち逃げを許して何をする気やら
「多摩の年輪」192号

 民主党を茶化すよりも、もっと本質的な問題を、と焦りましたが、今日7日の民主党の代表選を見ていて気がかわってしまいました。

(18)
ガセ弾は反れたがスネの傷うずく
「多摩の年輪」191号
 2005年9月11日に行なわれた郵政選挙(第44回衆議院議員総選挙)にライブ ドア堀江貴文(ほりえもん)社長が無所属で出馬。選挙中に、武部謹自民党幹事長がわざわざ選挙区まで足を運んで応援演説に立ち、「小泉改革の体現者」「我が弟です! 息子です!」と褒め称えた。ところが2006123日、ほりえもんが証券取引法違反で逮捕(ライブドア事件)されると、216日の衆議院予算委員会で民主党の永田寿康議員が「起訴された堀江社長が2005826日付の社内電子メールで、自らの衆院選出馬に関して 武部勤自民党幹事長の次男に対し、選挙コンサルタント費用として3000万円 の振込みを指示した」などと指摘し、前原誠司民主党代表も221日の記者会見で「党首討論で新たな証拠を提示する、期待しておいてください」と 発言。22日の党首討論で前原氏は、国政調査権の発動を担保に口座を明かすとし たが、新たな証拠を開示できずマスコミの批判を浴びることとなった。
 
<後日談> 32日、衆議院は民主党も含む全会一致で永田議員への懲罰動議を懲罰委員会に付託し審査することを議決し、民主党はその後、永田に半年間の党員資格停止処分を下し、野田佳彦民主党国対委員長が責任を取り国対委員長を辞任(後任に渡部恒三)。331日には、前原誠司も民主党代表を辞任した。 200913日、北九州市八幡西区里中3丁目のマンション駐輪場で死亡してい るのが発見され、警察はマンションからの飛び降り自殺と断定した。

(17)
「昼」令暮改?黄昏の小泉政治
「多摩の年輪」190号

(16)
 
同じ穴のムジナたち
「多摩の年輪」189号

(15)
怒りの座布団を投げて潰そう!
「多摩の年輪」188号

(14)
 
ワームビズの次は「ワー」ビズ?
「多摩の年輪」187号

(13)
公約は選挙が済めば破るもの!?
「多摩の年輪」186号

(12)
 
単純なワナなんだがなあ!
「多摩の年輪」185号

(11)
負けたほうが辞めるんだとさ!
「多摩の年輪」184号

(10)
 
究極のリフォーム詐欺師の像
「多摩の年輪」183号

(9)
純ちゃんの大洋ひとりぼっち
「多摩の年輪」182号

(8)
 
改憲反対へ広がる風
「九条の会」結成1年
「多摩の年輪」181号

(7)
これが新しい体操のお兄さん?
「多摩の年輪」180号

(6)
 
ライブドア VS フジテレビ
電波の公共性 どっちも忘れてる
「多摩の年輪」179号

(5)
NHKよ、群がる蟲を振り払え
「多摩の年輪」178号

(4)
 
日本にも大津波が接近中!
「多摩の年輪」177号

(3)
大野防衛庁長官のおとぼけ
「多摩の年輪」176号

(2)
 
これが「二大政党制」って奴だね!
「多摩の年輪」175号
 9・11同時テロ後、初めての大統領選は、イラク戦争、テロ対策を国民がどう評価するか、まさに「親ブッシュ」か「反ブッシュ」かの選択だった。ケリー陣営は、混迷するイラク戦争は失敗と批判、国際協調への転換を主張した。これに対しブッシュ陣営は、9・11テロ後の強硬政策を堅持し、「強く安全な米国」を導く大統領像を描いた。接戦の結末には米国民の深い亀裂が反映されている。一方で、世界の世論はケリー支持を示してきた。強硬路線に対する不信の表明といえる。
 「親しいから頑張っていただきたい」・・・選挙の行方が気になった小泉純一郎首相は投票前にブッシュ氏にエールを送り、国会で問題となった。本音が出た、というべきだろうか。
      (「琉球タイムズ」から抜粋)

(1)
偽イチローにご注意!  「多摩の年輪」174号

 年金者組合調布支部機関紙「多摩の年輪」に、10月号から一こま漫画を描くことになりました。9月号まで4こま漫画を描き続けた三宅正則先輩からのバトンタッチということです。題して「鈴木彰のうのめ草のめ」・・・

 これまで漫画はずいぶん描いてきましたが「定期的な連載はお断り」というのが私の基本姿勢でやってきました。私の感性はその種のプレッシャーには到底耐えられないと思っているからです。
 今回、この基本姿勢を崩されてしまいましたが、 果たして続けられるかどうか? 第1作の原稿を送ってから、いまさらのように不安におののいています。

<イチロー選手プロフィール>
本名 鈴木一朗 愛知県出身
1973年10月22日生 31歳
主な記録等
○オリックス・ブルーウェーブ所属時 1992年:ドラフト4位でオリックス・ブルーウェーブ入団、1994年:シーズン最多安打 210安打(日本記録)、1994〜2000年:7年連続首位打者(日本記録)
○シアトル・マリナーズ所属時 2001年:アメリカン・リーグMVP・新人王・首位打者・盗塁王、2001年〜2004年:4年連続 ゴールドグラブ賞、2004年:MLBシーズン最多安打記録達成(262安打)(MLB記録)