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「国論」を2割の票で二分する?
「多摩の年輪」430号(2026年2月)
2月8日投票の総選挙で自民党が3分の2超の議席を獲得しました。勢いづいた高市首相は「積極財政と安保戦略見直し」を中心に「国論を二分するような政策」を実施すると言います。自民・維新連立政権は「戦後80年にわたり積み残してきた宿題を解決する」として、①大軍拡・改憲・原発再稼働・武器輸出、②スパイ防止法制定、③国人政策の厳格化、④医療制度改革、⑤議員定数削減などを掲げますが、それは、私たちが日本国憲法と国連憲章に沿って発展させてきた平和と民主主義の王道を妨害するものに過ぎず、「積み残した宿題」とか「国論を二分する」とかいう大げさなものではありません。またそれは、日米大資本から献金や投資であやつられ、議席の多数を大企業のための「強行採決」に費やす自民党が国民から孤立し、その議席を減らしてきた流れを変えるものでもありません。自民党が316議席を得た今回の衆院選も、政党を選ぶ比例区での自民党の絶対得票率(有権者を母数とする得票率)は20・37%。それは、民意をゆがめる小選挙区制の弊害を示したものであって、高市首相が「国民のご信任をいただいた」と改憲策動を加速させるのはお門違い。自分たちで勝手に「国論を二分」させ、国民多数の「国論」を切って捨てようとするのはやはり「まんが」だろう。
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